うっとりするようなオルゴールの優しい音色。
オルゴールが奏でる音色に癒された経験はございませんか?
赤ちゃんを寝かしつけるための商品にもオルゴールが使われているものが多くありますが、オルゴールの音色には心と体のリラックスと快適な睡眠を促す働きがあると言われています。
今回はオルゴールが心と体に与える作用と睡眠との関係性をご紹介します。
化学的に証明されたオルゴールの睡眠効果
人間の耳には聞こえない高周波や低周波の音域の音を含む音楽には、脳幹の血流を活発にさせる働きがあることが1995年に政府の外郭団体によって証明されました。
脳幹は中枢神経系を構成する器官集合体のひとつで、自律神経やホルモン分泌を支配しており、脳幹から分泌されたホルモンは血流に乗って体全体を巡ります。
脳幹の血流が悪くなると自律神経が乱れ、ホルモンの分泌量も減少してしまいます。
逆に脳幹の血流が活発になると、睡眠に大きな影響を与える自律神経の働きが整えられ、またホルモンの分泌量も増加するため結果的に良い睡眠が得られやすくなるのです。
この脳幹を「音」を使って刺激するために最適な道具として挙げられたのがオルゴールだったのです。
なぜオルゴールの音色は心地良いのか?
私たちは何かしらの「音」を聞くと脳が刺激されて目が覚めてしまう(興奮した状態になる)ものですが、オルゴールの音色を聴くと自律神経の働きが整えられるためリラックスすることがでます。
脳幹を刺激して血流を活発にさせる高周波や低周波の音は都会ではほとんど感知することができず、森や川辺といった自然の多い場所に行かなければなかなか聴くことができません。
私たちは鳥のさえずりや川のせせらぎといった自然の音の響きが脳幹に良い刺激を与えてくれることを無意識に知っているからこそ、疲れた時やリラックスしたくなった時に本能的に自然の多い場所に行きたくなると言われています。
オルゴールは自然の多い場所に行った時と同じ「リラックスできる音の刺激」を都会でも感じることができる方法のひとつなのです。
CDなどの人工的な音源では人間の耳で感知できる20~2万Hzの音しか含まれていないのに対し、オルゴールの音色には3.75~10万2千Hzという幅広い周波数が含まれていることも分かっています。
オルゴールは病気も改善できる?
脳幹への刺激がホルモンの分泌を促すということは先ほど紹介させていただきましたが、ここでいうホルモンとは何も睡眠に関するホルモンだけではありません。
脳幹は人間が健康的に生活するうえで必要な様々なホルモンの分泌に深く関わっているため、オルゴールの音色を耳にすることで様々な健康的な効果をもたらしてくれます。
また脳幹は副交感神経の中枢部分のひとつでもあるため、そこを刺激することで副交感神経を優位な状態にして心と体をリラックスした状態に導いてくれます。
このようにオルゴールには安眠効果をはじめとして、私たちが生活をする上で役に立つさまざま効果を与えてくれるのです。
ぐっすり眠れない方はもちろん、健康面に不安をお持ちの方や今以上に健康的な生活を送っていきたいとお考えの方は、生活の中に「オルゴールの音色」を取り入れてみてはいかがでしょうか。